クラリネット演奏家を目指す人間は何故、何のためにクラリネットの演奏技術を学び、演奏スタイルを体得するのか?この明確な答えの無い、永遠の課題を若い人たちに継承して欲しい。そんな気持ちで田中正敏記憶遺産CDの制作を決断した。
記念すべき昨日、第1巻は軽井沢のクリエイティブ・コンプレックス・スタジオで録音した。参加メンバーは20歳代から50歳代まで各世代から一名。田中正敏、保田享一郎、高木誠二、桑畠美保、大沼博子。ピアニストは田中の同級生、橋元千賀子。
収録作品は以下の通り。
・哀歌 ----- A.ボーカン
・お話(このCDについて)
・バレエ音楽「ロザムンデ」より間奏曲 ----- F.シューベルト
・カルテット ----- J.セムレ・コルリ
・歌劇「魔弾の射手」より狩人の合唱 ----- C.M.von ウェーバー
・ソナタ ----- F.プーランク
発売日は8月下旬予定。
・生活密着型クラリネット演奏家の育成
我々が演奏する音楽を幅広い年齢層の大勢の皆様に気軽に楽しんでいただける機会を生み出し、音楽による馥郁(ふくいく)たる社会の実現を願う。すなわち、社会の人々相互の信頼関係の改善、あるいは信頼関係の構築を目指す一環として「音楽が持つ不思議な力」を活用するのである。心と心の触れ合い、家族間のコミュニケーション、人と人の出会いの“ パイプ役 ”を音楽が担うことが出来ると考える。
・若人に夢と希望を!
子供たちが憧れや夢をもてるクラリネット演奏との出会いなどクラリネットの演奏活動、啓蒙活動を、全国、全世界的視野をもって活動する。熱心な100人よりも三日坊主な1億人。めったに無い大きな感動よりも、日々たくさんの小さな感動が欲しい。音楽大学を卒業したり、音楽修行した若い演奏家の社会生活確立を目指す。若者は体力、年配は人脈。
・地球環境とクラリネット
モーツアルトの時代、楽器は柘植の木で作られ、象牙で象眼が施されていた。現在、アフリカン・ブラックウッドで作られ資源枯渇が危惧されている。どの時代でも地球環境にダメージを与えているのである。まずは現状を正確に知ることから!
将来、肉体的な衰えで確実に演奏活動が不可能な状況になる。次世代の演奏家のみなさんには創造的な音楽表現活動を永遠に追い求め続けて欲しい。そしてこの考え方を更に次世代へ継承していただけることを願う。
gremz
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きっくん (木曜日, 21 7月 2011 04:37)
作品、楽しみにしています♪
masatoshi-tanaka (木曜日, 21 7月 2011 07:15)
ありがとう!25日にTDしてきます。
一枚1000円程度で販売しようかと思ってます。
そのときはよろしくです!